転職を決意しましたが、転職活動よりも大変だと言われる退職活動が待っています。
ネットの情報を見ていると、「退職は労働者の権利である云々」「臆することなし云々」と書かれています。臆するな、と。
わかっているのですが、普通に会社を退職する人にとっては、そうは言うけどなぁ、、、という感じだと思います。
私の場合、次のようなプロセスをたどりました。
- 直上長である取締役との面談
- 社長、執行役との面談
別記事にも記載したように、超絶ワンマン企業ですので、最終的には社長との面談を行わなければ退職が確定しないことは火を見るより明らかでした。
直上長である取締役との面談準備
今回の退職にあたり、退職理由をどうするのか悩みました。
- 持病が思わしくない
- 転職先が決まった
このどちらか。
持病については事実であり、一年前に悪化して残業抑制を上長に打診したこともあります(忙しくて普通に残業していましたが)。最近では頻繁に目が覚める、頭の中がモヤモヤするといった精神的に病んでそうな自覚もありました。
考えたストーリーはこうです。
- 持病が思わしくない。
- 心身ともに疲労している。
- 環境を変えたい。
- 今の部署から外れるのであれば会社を変えることを考えている。
- 身内の紹介がある。
持病に関しては検査結果のドキュメントが残っていることも確認済みです。
退職予定日の二ヶ月前にタイミングを見計らって、面談依頼のメールを送信。翌日始業前に時間を設定しました。
上長面談
メールを送信した後に、すぐに返信がありました。こちらも「折り入って話がしたい」と伝えていたので気になったのでしょう。その場は「持病の件で」ということで返信しておきました。
いよいよ面談です。
冒頭から「持病が思わしくない、退職を考えています。」と伝えました。
さすがに退職までは想像していなかったようで、相当驚いていました。そして絵に書いたような引き止めが始まります。
- 休職
- 在宅勤務
- 将来のポジション
- やめられると部門の運営が成り立たない
一通り聞いた上で「何ヶ月も悩んだことなので、決意は変わりません。」と伝えました。
よく言われるように、引き止めされると少なからず心は揺れます。
一方で「もっと早くから対処しろよ」とも思うわけです。
社長面談
4日後、上長からしれっと「社長面談の予定入れといたから」と言われました。
ここに来てもすべて社長判断であり、取締役と言えども決裁できないのです。
怒号、罵声は覚悟しました。
一つの通過儀礼であると自分に言い聞かせました。
ただし、お世話になったことも事実ではあるので、
- 社長への感謝
- 会社、関係者への感謝
を伝えました。
ここでも引き止めがあります。退職理由について外堀を埋められそうになったため、身内の紹介によって転職先がほぼ決まっていることを伝えました。
そして悩みに悩み抜いて出した結論であることを伝えました。
怒号も、罵声もありませんでした。
いろいろあって退職を決断しましたが、大変お世話になったことは事実です。この会社で様々な経験の機会を与えられたことも事実です。
社長が折れて、退職を認めていただいたときはとても複雑な気持ちでした。
上長面談(その2)
翌日上長と再度面談を行いました。
部門内では来週発表、会社全体では来月発表となりました。社内への影響を考えて、社内発表はできるだけ後にしたい、と。
すでに退職が決まっているため、お互い感謝の気持ちを伝え、今後の予定を決めて終わりました。
最後に
退職の決着は様々だと思います。退職理由も大きく影響するでしょう。
私は円満退社を望みました。
嘘も方便、事実と誇張を織り交ぜながら無事に丸く収まりそうです。